ゆとり
生活を見直す
気功は、それ自体が目的ではなく、生活を本当に豊かにするための道具です。
気功がいくら上手になっても、暮らしを楽しむことができなければ、いわば宝の持ち腐れ。
気功を楽しむことが、そのまま生活を潤すことにつながっていてこそ気功です。
気功の学校・生活編では、日々の暮らしの視点から気功を再発見していきます。
衣、食、住、健康、仕事、育児、教育、環境…。身の回りのことで「気」と無関係なものはありません。
生活のひとつひとつの事柄について、気功を練功するのと同様に、
その原則や楽しみ方のコツ、注意点などを整理しておきましょう。
また、生活を見直すことから気功を見直すことができれば素晴らしいと思います。
勝ち組?
統一地方選挙の街頭演説で、勝ち組という言葉に出会いました。
その話を聞いていると、今は都市間競争の時代だそうで、中核市になったので、
我が市は勝ち組になろうというのだそうです。
確かに、のんびりばかりはしていられない時代であることはそのとおりですね。
中核市ともなれば、独自裁量でできる部分が多くなり、それだけ特色を出しやすくもなります。
しかし、勝ち組というのはちょっと頂けません。
勝ち組があるということは負け組があるということですね。
頑張ることを良しとしてきた古い競争原理をそろそろ卒業して、
新しい共生の原理へと移行していきましょう。
生活のゆとり
大切なのはゆとりです。
ゆとりとは、ただだらだらすることでも、いたずらに騒いで発散することでも、
過度な消費を楽しんだりすることでもありませんね。
ゆとりとは潜在力であり、可能性の大きさそのものです。
自分の生活を振返ってみて下さい。
自分で自由に使っている時間がどれくらいありますか。
自分が主体になって動いている時間と言ってもいいですね。
そう考えると、物理的には拘束されていても、
自由に使っている時間というのはどんどん増やせることがわかります。
よく、仕事と遊びとを分けて考えることをしますが、楽しんでいるかどうかの方が重要です。
受け身で、ただ言われたことだけをする仕事というのはすぐ疲れてしまいますが、
自分で工夫する余地のある仕事は面 白くて楽しめますね。
楽しんでいる時間というのは、からだの自然が、ゆとりを持って働いている状態です。
心から楽しい時は、集中力も実行力も決断力もあり、くたびれません。
ゆとりの生み出し方
もうお気付きですね、ゆとりは能力アップを導き、能力アップはさらにゆとりを生み出す。
このサイクルに乗ってしまえば良いわけです。
気功で言えば、陰陽、虚実ですね。
体をゆるめれば、中心力がはっきりしてくる。
中心力が育てば、さらに簡単に深くゆるむ様になる。
この自然なサイクルの繰り返しが気功で体が元気になっていくプロセスです。
いくらゆるめても生き生きとした感じがでてこない、
いくら鍛えてもしなやかな柔らかさがないというなら、その訓練法自体が怪しい。
順序としては、まずゆるめる。
生活の中ではゆとりを持つ、つまり楽しんで動く。たるむのではだめです。
楽しんで動いていると、生活にも潤いが出て、もっとよく動けるようになります。
力を出すには、まず力を抜くのです。
豊かさと平和 ゆとりがあると、争う必要もなくなります。
喧嘩の原因は何ですか。
急いでるとか、何かが無いとか、空腹だとか、居心地が悪いとか、
ゆとりがないほど、ついカッとなります。
日本はいろんな面で豊かな国です。
経済的にも、自然の森や水も、そして思いやりや笑顔も 。
特に経済面では、ここ五十年ぐらいの間、がむしゃらに頑張り、その反面、自然や心の方が危うい。
もう価値観が変わるべき時期ですね。
豊かさの尺度も物質的なものから精神的なものへと大きく動きだしています。
精神的ゆとりが特に大切です。
お互いを自然にいたわり、大切にしあえる平和な世の中。
心にゆとりを持って、自らが楽しむ方向に進む。
すると、それはすぐ目の前の、日常の暮しの中から実現していきます。
気功生活Vol.16 より 転載

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