基本のプロセス ・ NPO法人気功協会ホームページ「気功のひろば」



ゆるむ
感じる
自然に動く


この三つが気功の基本プロセスです。
ゆるむ→感じる→自然に動く
の流れで、順々に進んでいきます。
この三つのプロセスは、別々のものではなく、
同時進行で常にある自然の働きの三つの側面であり、
そのどれも欠くことのできない大切 なものです。
自然に動けば、さらにゆるみが深まり、
ゆるむほどに感覚が働き、
その気持ち良さに従っていくと、
より自然で生き生きとした 動きになります。
もっと単純に言えば、
動いて休み、休んで動くという自然のリズムがあり、
その両方に本来快感があるということです。
私たち は、その「動」と「静」
両面のからだの楽しさに目を向けていくことで、
からだの自然の働きをどこまでも高めていくことができるのです。
動の中に静があり、
静の中にも動があります。
そして、そのどちらにも「楽」がある。
そうして、ゆるみと、感覚と、自然の動 きとが、
一つになって生き生きと働いている状態。
私たちが求めている自然なからだの状態とは、そのようなものです。
ゆるむ、感じる、自然に動く、という三つの基本プロセスを順に見ていきましょう。
ゆるむ——第一のプロセス
ゆるみは、本来の力を出すための準備です。
まず、余分な緊張やこわばりを捨て、ゆとりをつくります。
ゆるむほどに、感覚が働き、動 きも自然になります。
自然の変化は「ゆるみ」からはじまります。
まず、ゆるめることが気功のはじめのプロセスです。
頭、体、心、それぞれをゆるめていき ます。
スムーズに働けるようにゆとりをつくっておくのです。
ぽかんとして頭を休め、
心と体とが同時にゆるんでいることを想い浮かべます。
「ゆるんでいる自然な状態」を
はっきり想い浮 かべることができれば、
それだけでからだは自然にゆるんでいきます。
気功をしている間は、ずっと、自然な「ゆるみ」があります。
気功は、ゆるみからはじまり、
ゆるみながら動き、
ゆるんだ状態 で終わるのです。
ゆるみは自然の土台です。
自然は自在に変化します。
自由に変化するためには、
動くためのゆとりや空間があることが必要なの です。
ゆるみは潜在力です。
硬く緊張している部分は、それ以上に働くことができません。
ゆるんでいる部分は、これから働くことができま す。
ゆるんでいる部分が多ければ多いほど大きな力を秘めています。
つまり、「ゆるみ」とは、これから働くことのできる状態であり、
な まけていて働きがないのは「たるみ」と言います。
ゆるみは伝わる力です。
各部がゆるめば、自然のゆれがあり、
力は波のように次々に伝わっていきます。
また、あくびや笑いが 伝染していくように、
ゆるみ自体にも伝わっていく力があります。
ゆるみは感覚を育みます。
ゆるみの深まりと同時に、
からだの自然の感覚もはっきりと目を覚ましていきます。
「座る」、「立 つ」などのレッスンは、
そのゆるみと同時に深まっていく感覚を体験するのにとても良いレッスンです。
感じる—— 第二のプロセス
感覚は変化を導きます。
素直に、楽で気持ちの良い、自然の感覚を大切にします。
自然な感覚は、自然な動きを生み出します。
ゆるむとからだの感覚が働きはじめます。
からだの感覚を使い、その感覚を高めていくことが
気功の第二のプロセスです。
「自 然な動き」をくり返し練習しながら、
からだにどんな「感じ」があるのかを自分で味わっていきます。
感覚の中でも特に大切なのは、
「楽だ」とか、「気持ちが良い」とか、「楽しい」という感覚です。
それらが最も自然でノーマルな感覚 だからです。
自然の感覚には変化があり、深まりがあります。
ただ怠惰にすることは「楽」でありません。
また、強い刺激を求めて欲 望が膨らんでいくのは
自然の感覚が鈍っているのです。
本当に「楽だ」という感覚、
本当に「気持ちが良い」という感覚に従って動いていけば、
その「楽さ」、「気持ち良さ」はどんどん繊細 で豊かなものになり、
人間は、自然にそった最高の働きをすることができるのです。
一方、いやだとか、苦しいというような感覚は、
災いを避けるための非常用の感覚です。
苦しみがあればそれを乗り越えようとする働き が起こり、
痛みがあれば傷を回復しようとする働きが起こるので、
これらの感覚があることも大切なことです。
しかし、これらの感覚 も鈍ると働かなくなります。
原則は、まず純粋に、からだをそのままに感じようとすることです。
からだからの声に無心に耳を傾けるのです。
全ての感覚を一斉に働 かせます。
すると、いろんなところにいろんな感覚があります。
痛いとか、つらいとかいう感覚が目立ちますが、
それらはちょっと感じたらさっと素通りして、
「楽だ」とか、「気持ち良い」とかの感 覚に注目していきます。
これらは、からだが本来やりたいことを
積極的にやっていこうとすることを導く感覚ですから、
そこに注意を 集めていると、
からだの自然の働きはどんどん高まっていきます。
いやなことを言われてするのではなく、
自分から好きで動いていった方が快感があり、能率も上がります。
「楽な方へ」、「快い方へ」 と自分の感覚で動いていくことが、
からだの自然を育む上でとても大切なことなのです。
自然に動く——第三のプロセス
自然の動きは、自由自在です。
自然の動きは、からだの中にはじめからあり、
感覚が開かれることで、自然に湧き起こってきます。
自 然に動いた後には、おだやかで心地良いゆるみがあります。
感覚が働きはじめると、
その自然の感覚を頼りに、自由に動いていくことができます。
自分のからだに合わせて、自然に動いていくこと が
気功の第三のプロセスです。
からだの自然の欲求に従って動いていきます。
動きはつくりだすのではなく、からだの中にもともとあるのです。
もともとの自然の働きを活かして動いていきます。
自然なからだの状 態はひとりひとりみんな違います。
したがって、必要な動きもみんな違います。
ですから、自分自身のからだの感覚を働かせて、
楽 な、気持ちの良い動きを探していくことが大切なのです。
同時に、誰にでも共通してある、自然の動きの原理もあります。
自然の動きにくり返しなじむことは、
そうした原理を身につけるために も大切です。
自然に動くことは、
共通の自然の原理に従って、
ひとりひとり自由自在に楽々動くことです。
自然の動きは、
しなやかで、力強く、
繊細で、ダイナミック。
そして、無駄がなく、美しい。
生命本来の動き、本物の 動きです。

『からだの自然が目を覚ます 気功入門』(春秋社)より



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気功の本は世に数限りなくありますが、
読んですぐ役立つ本は少ない。
それは、今までの気功の本は
中国気功の翻訳が中心だったからです。

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初めての気功入門書。
ページをめくっていくたびに
リラックスが深まります。
ゆるむ→感じる→自然に動く
という3つの基本プロセスが
とても分かりやすく、
7つのシンプルレッスンは、
やさしく誰でもすぐできます。
日々の生活が豊かになるコツが
さりげなく書いてあり、
読んでいると、う〜ん、なるほど〜 
と、うなづくことしきり。

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